260816

Section image

Martin の Backpacker の弦を久しぶりに交換した。

このギターは二十歳の時に、お茶の水の下倉楽器で、店に入ったすぐの左側んところにぶら下がってたのを中古で1万5千円で買った。

まだこの変な形のギターが発売されてまもない頃だったので目についた。

当時、毎日のように通っていたお茶の水駅近くの " やまだ " で昼飯を食べた後に衝動買いしたことを覚えている。

だから、すでに30年経つちょっとしたオールドギターだ。

トラベルギターという名の通り旅行にはいつも持っていっているし、家でもどこかに立てかけてあるので頻繁に手に取るのでとても手に馴染んでいる。

このギターだけを使った録音も進行中なので、そのうち一枚にまとめたいと思っている。

Bandcamp をよろしくどうぞ。

Section image

元々は塗装されていないオイルフィニッシュのギターなので、本来はこのギターみたいに30年も使えないものなのかもしれないが、僕のはわざわざ後からラッカー塗装もしてあるので、おそらくレアな使い方だと思う(笑)。

15年くらい使った頃、トップ版が反り返ってブリッジが剥がれてきたので修理工房へ持っていったところ、

新しいブリッジに交換しなければならないし、ブリッジ制作とその他作業にかかる費用はこのギターにかける金額ではないと思うという説明というか意見を聞いた。

要は、このギターは修理してまで使うようなものではない。

新しい同じモデルを買った方が安いし、、というようなことを工房の職人さんに言われた。

まあそれはわかっていた。それに親切な意見でもあった。

だけど、僕としては長年いつも手に取り、色々なところに連れ回したこのギターを捨てて新しい同じものを買うというのは、単純につまらない選択のように思った。

で、考えた結果「直さなくてもいいギターの修理にお金をかけるくらいなら、ブリッジを直してもらうのに加えて、いっそ塗装なしでカサカサのボディもついでにラッカー塗装してもらって丈夫にしてしまおう」と考えを整理して再度、修理工房に持っていったところ、塗装の話は若干呆れられた。

でも最終的に「そこまでいうなら塗装の方はなんかのついでに安くやっときます。その代わりちょっと期限は長くかかってもいいですか?」と楽しそうに言ってくれたので、お願いして今の状態になっている。

実際本当に時間がかかって、修理に預けてるのを忘れた半年程経った頃に工房から仕上がりの連絡があった。

ブリッジは手作りでオリジナルとはちょっと違う丸みのある感じで、ピンも木製にしてくれた。

塗装したトップ板の鳴りもパリッとした艶のあるサウンドになり、最初は修理を渋っていた職人さんも得意げの表情で「結構いいギターですよねー」と言っていた。

ここまでの経緯があってもこのギターにはトータルで5万円くらいしかかかっていないのだが、、。

その後さらに15年経つ今でも愛用ギターとしてトップの位置に君臨している。

そもそもこのギターに音量や鳴りは求めていないが、こんなに小さなギターでもなぜかMartinの音がする。

というか、このギターの音が良かったのでMartinのギターを選んで使っている。

Martin の製造過程には何かしら AI にも簡単には解析できないような、思うに、ある意味 "単純" な秘密があるはずだと漠然と思っている。

Section image